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【チモ】〜やさしい香りの八重咲きシクラメン

花数が多く一面に咲き誇ります
今月の花は育種家 金澤美浩が長年品種の改良と選抜を繰り返して誕生した、新品種の八重咲きミニシクラメン【チモ】です。
チモの最大の特徴は【八重咲き】ということです。
八重咲きは一般的な一重のミニシクラメンより花が長く楽しめるだけではなく、お花の数も多いのです。

一般的に八重咲きの花は長い間お花を楽しめるため、見た目の豪華さだけでなく、その鑑賞期間が長いと言うことも一つの価値になっています。

ここで疑問。なぜ八重咲きは花が長く楽しめるのか?

その答えは種を作らないからです。

なぜ、種を作らなければ花が長く楽しめるのか?
それは、植物がなぜ花を咲かせるのかと言うことに繋がってきます。
 私達人間は花を見てそれを愛でますが、そのようなことは花にとっては関係がないことなのです。
動物植物に問わず本能的使命は【子孫を残す】と言うことなのです。
 どんなに綺麗な花だろうと綺麗な花でいるための所以は花粉を何らかの方法で受粉させることなのです。
しかしながら八重咲きの花はおしべが全て花びらになってしまってるので、花粉が出ないために受粉することがなく、花が一重のものより長く楽しめると言う仕組みになっています。
 このことは矢祭園芸オリジナルの【チモ】にも言うことができ、花が終わらないために次から次へとあれよあれよのうちに、こんもりと沢山の花をつけてくれるというわけです。
 受粉していると、たまに勘違いして花びらが付いていない花茎がクルリンと巻いている事があります。
 これは勘違いなのでそのようなものは根元から抜いてあげましょう。株が老ける原因になります。勿論その時は
根元からしっかり抜いてください。そのようにしなければ、残った茎が腐って周りの花まで妬んで腐らせてしまうので。

チモ  
     
 
     

 

【育て方のポイント】


矢祭園芸からの育て方のポイントです。矢祭園芸で育種されて矢祭園芸が自家生産している商品なのでこれ以上信頼性のあるものかないはず・・。

【水をあげるタイミングを見極める】
   一番初めに水をあげる時は鉢底から水が流れ落ちるまでしっかり与えます。2回目以降はチモの置いてある場所の温度や日当たりなどによって乾き具合を見て水をあげるのが花の美しさを保てる秘訣です。
   水をあげるタイミングは鉢を持ってみて、水をかけた時と比べて軽くなっているときや葉っぱが手で触ってみてやわらかくなった時、土が見た目乾いている時が良いでしょう。シクラメンは湿気を嫌う植物です。湿りすぎる土は根を腐らせ、茎を腐らせてしまいます。毎日水をあげることや決まった日に水をあげるということは避けましょう。シクラメンの水やりの極意は【しおれる一歩手前】です。

育苗の様子
矢祭園芸での育苗風景 最適な環境で育てられます


【チモの居場所】
   チモが好む場所は日当たりが良い窓際や玄関です。もし外の温度が5度以上であり、チモが凍らなければ外でも元気に育ちます。

【チモのお手入れ方法】
   一番理想的な気候は寒風が吹いていない晴れた日に外に出し、日光浴をさせながら手入れをするということです。実際のところ日光がさほど無くても外の空気を当てることで花色や葉色が大分良くなります。
  
   黄色くなった葉や終わった花、前にも言ったくるりと巻いた花茎は根元からしっかり抜きましょう。
   根元から抜かないと残った茎が腐って花全体が腐ってきてしまいます。チモはなかなか花の老け具合が分かりにくいのですが、花びらの外側が茶色く変色してきているものは古い花になります。

  よく『花がかわいそうで、花が抜けない』という方がいらっしゃいます。寧ろ、お手入れで花を抜かないと言うことは『歯がもったいないから、虫歯を抜けない』と言うことと同じなのです。ただ、一点人間の歯と違うことは、『花は抜いても出てきます』と言うことです。これは、前述した動植物の本能と絡むのですが、子孫を残すためにできるだけ花を咲かせると言うことになるのです。そこに1本の花のスペースができれば、そこにはまた1本の花が枝を伸ばしていきます。非常に健気なのですが、受粉が起きないため、種はできません。なので、私達が花の為にできることは、『古くなった花や黄色く枯れてきた葉っぱを根元から抜いてあげる』ことだけなのです。これがしいては、チモを買って頂いたお客様が長くお花を楽しめることに繋がります。

【チモの肥料について】
   矢祭園芸は非常土にこだわりを持っています。良い土がよいものを作ると考えているからです。チモに使われている土もシクラメンの為に特別にブレンドされた土を使っています。この土の最大の特徴は、少量の肥料でも十二分にその効果を発揮されるように作られています。かと言っても、シクラメンは過剰な肥料が苦手です。もし日々のお手入れの中で、花や葉の色が薄くなったり、茎が買ったときと比べて細くなってきている場合は、週に1回程度液体肥料を与えてください。

【2年目を楽しむために】
   シクラメンにとって夏を越すということは1年間のうちでもっとも大変なことです。矢祭園芸では、2年目、3年目のシクラメンも販売しています。勿論クーラーの付いたハウスもありません。ではどのように夏を越しているか?ということなのですが、答えは【日陰に置く】です。もう一言付け加えるならば【風通しの良い】ということです。これが夏を越すための極意です。では具体的にどのような場所が考えられるのかというと、夏でもひんやりとした玄関や低い木の下などが考えられます。『木の下』というのは、『木』自体が呼吸をすることで起きる『蒸散』というもののため、葉の裏側から水蒸気を吐き出しているので、葉っぱが陰を作るということもあり周囲の温度よりひんやりと低く保たれるからです。夏に森林浴などした場合森の外より森の中のほうが涼しいといった経験はないでしょうか?

  シクラメンの夏越しは『運』だといっていることを聞いたことがあります。チモは通常のシクラメンと比べて比較的夏越しは容易です。今まで普通のシクラメンで夏を越せなかった方は一度チモを試してもらって、2年目の喜びを楽しみましょう。

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大株の迫力は圧倒的
3年目の大株です


  チモPOP

 
チモの問合せ先
TAIKI@YSFLOWER.JP
金澤大樹まで
*チモ以外のお問い合わせにはお答えできませんのであしからず。 

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矢祭園芸ではシクラメンやカーネーションなどを中心に、矢祭園芸オリジナルの花の育種や、 生産を行なっています。

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